Reggieの勝手に豆知識|スウェットの首元にある「V字」何のため?
「スウェットの首元にある、このV字」 何のためか知っていますか?
一見するとヴィンテージらしいデザインですが、実はスウェットがスポーツウェアだった時代の機能的な名残です。
今回は、知るといつもの一着がもっと頼もしく見える、その正体をお届けします。
【Vガゼットの正体】
名前は、一般的に「Vガゼット」や「Vノッチ」。
1920年代、スウェットが本格的なスポーツウェアだった頃、この小さなV字には2つの役割がありました。
・汗を吸収するため
汗がたまりやすい首元に、厚めのコットンパーツを入れ、運動中の汗を受け止める役割。
いわば、首元に置かれた「汗止め」のようなディテールでした。
・首元を補強するため
伸縮性のあるリブ生地をはめ込み、着脱時の負荷を逃がして、首周りの伸びや型崩れを防ぐための工夫。
現代のように素材や縫製だけで機能を補えなかった時代、Vガゼットを入れることには、ちゃんと理由がありました。
【ヴィンテージの仕様:両V・前V】
古着では、このVガゼットの入り方で年代や仕様を推測することができます。
・両V(ダブルV)
前後どちらにもVガゼットがあるタイプ。1940年代〜50年代頃の古いモデルに多く、手間のかかる作り。
・前V
前面だけにVガゼットがあるタイプ。1950年代〜60年代頃に多い仕様。
年代はブランドや個体によって差があるため、タグや生地、縫製と合わせて見るのがポイントです。
【裏返してわかる、本物の証】
現代のスウェットに見られる首元のV字の中には、実際にはガゼットではなく、生地の上に三角形のステッチを入れただけの「飾り」としての仕様もあります。
一方で、首元の生地を切り抜き、そこにリブ生地をはめ込んだものが、いわゆる本格的な「はめ込み式のVガゼット」です。
見分けるなら、裏側をチェック。
「縫い代」や「別布の切り替え」が見えれば、実際に別布をはめ込んだ“本格的な仕様”と言えます。
そんな細かな作り込みに、服好きの心はくすぐられます。
【スウェットのルーツは肌着メーカー】
最後に、スウェットそのもののルーツにも触れておきます。
スウェットの原型を生み出したブランド「Russell Athletic(ラッセル・アスレティック)」は、もともと女性用肌着のメーカーでした。
・きっかけは、息子の悩み
1920年代、フットボール選手だった創業者の息子が「ウールのユニフォームは重くてチクチクする」と父に相談。
・肌着メーカーから、スポーツウェアブランドへ
その不快感を解消するため、彼らはウールに代わる「コットン製スウェット」を開発しました。これが現在のスウェットの原型です。
女性用肌着から、タフなスポーツウェアへ。
その意外なルーツも、スウェットの面白さのひとつです。
【Reggieのセレクト】
背景を知ると、普段選ぶ一着もまた違った見え方になるはず。 Reggieでは、こうした意味のあるディテールを継承するブランドを揃えています。
・WAREHOUSE(ウエアハウス)
ヴィンテージを徹底的に研究し、当時の縫製や質感を再現する国内屈指のブランド。
・Double RL(ダブルアールエル) ラルフ・ローレン氏が描く、アメリカのロマンと上質なヴィンテージスタイル。
細部まで作り込まれた本物の仕様を、ぜひチェックしてみてください。

